2011年11月07日

文章作成術−その2

日本語の文章を書くときに、主語の次に「は」や「が」を使います。日常の文章であれば、そう気をつかわなくても問題になることはありませんが、特許関係では、「は」と「が」の選択には気をつかいます。
と、ここまで書いてきて、「読点」の多さに、我ながらあきれていますが。
まあ、文法はないのでしょうが、「は」と「が」では随分とニュアンスが変わってきます。例えば、「私が所長です」という場合と、「私は所長です」という場合では、明らかにニュアンスも、意味合いも変わってきます。
「私が所長です」とくると、何かトラブルがあって、担当者が相手方から責められている、そこへ責任者たる「所長」がお出まし・・・という状況が想像されます。
これに対して「私は所長です」となると、同じ場面であっても、なんだか引き気味で、仕方なく担当者と一緒にお詫びする状況になってきます。
つまり、「が」は他のものから一つだけ取り出して、他を排他する用法になります。これに対して「は」は、対象物から一つを取り立てて、他と区別する場合に使います。

特許請求の範囲の記載で言えば、「・・・において、前記○○は、××であることを特徴とする□□装置」
と、「・・・において、前記○○が、××であることを特徴とする□□装置」では、明らかに、後者がより明確になります。

ところで、特許とは離れて、「は」と「が」の日本語特有の使い方について、ひとつ。
「所長は天ぷらソバだ」というと、なんだか、所長は人間ではなく、ソバかということになります。英語で言うと「The President is a Tempura-Noodle」とでもなってしまい、「えっ!」という具合。
そういう場面で、他のメンバーに出てきたソバが「天ぷらソバ」だったら、「所長が天ぷらソバだ」となりかねません。でも、日本語はこれで充分に機能しています。
このように、柔軟な日本語を使って、不明確にならないような記載をする特許出願書類の作成は中々のものです。
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posted by セバスチャン at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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