2011年05月29日

売れる音と良い音

今日はNHK(BS)で、非常に貴重な(レアな)番組をやってました。
「希代のヒットメーカー 作曲家 筒美京平」、もちろん本人のインタビュー有です。
所長が若い頃は「ブリティッシュロック」専門で、歌謡曲は好んでは聞きませんでしたが、普通に生活している限り、毎日耳に入ってきます、そして、ベストテンの半分以上が筒美京平。
また、当時は、今と違って音楽は常に街の中に溢れていました。音楽が街の中に溢れなくなったのは「ウォークマン」が普及したことと関係あるような気がします。また、「iPod」以来、音楽は「ダウンロード」するものになり、町のレコード屋で買い求めるものではなくなったことも、生活のシーンから音楽が無くなった要因かもしれません。
「筒美京平」と言えば、歌謡曲、J-Popを作った人、そのものでしょう。もちろん、作曲家はたくさんいますが、彼ほど「ヒット」を飛ばした作曲家はいないのではないでしょうか。
所長が憶えている、彼の言葉(本当か定かではありませんが)「歌謡番組見て、作曲 筒美京平ってなっているけど、自分でも憶えていないよ」は、彼の「時のヒットメーカー」の頂点の時代をまさに言い当てています。
まあ、実際に本人の弁ではないでしょう、誰かが「象徴的に発信」のかも知れません。

ヒットチャート登場曲500曲以上、1位獲得数39曲、という圧倒的なヒット作の数々、最盛期は45曲/月で、全部「大ヒット」。コンビを組んだ作詞家も有名どころは殆ど網羅している感があります。「筒美京平+阿久悠」、「筒美京平+松本隆」、「筒美京平+橋本淳」・・・。
彼の偉業は、GSサウンド、歌謡曲+洋楽融合、J-Pop、と日本の歌謡シーンを「裏方の作曲家+プロデューサ」として切り開いてきたことにつきます。
青学の初等科から大学まで、クラシックピアノ、聖歌隊、軽音楽、と常に音楽のなかで育った彼は、洋楽の売れ筋の研究にも余念がなかったという紹介がなされていました。
膨大な数の洋楽レコードを仕入れて、まさに片っ端から「ちょい聴き(2〜3秒)」を繰り返し、世界の「売れる音」を徹底的に研究したそうです。

音楽に限りませんが、「良いもの」を求めるのが筋で、「良いもの」さえやっていれば、必ず「良い結果」が出るという姿勢に一石を投じて「売れる音」と「良い音」は違うということを徹底的に追及したそうです。
技術は特にそうですね「良い技術」さえ追及すればそれで良し、「新しいこと」をやれば「評価される」。
「福島第1原発で活躍する米国製ロボット」をみて、「役に立つに技術」、「喜ばれる技術」と「難しい技術」の違いを痛感しましたが、それに通じる「売れる音」の「筒美京平」の素晴らしさを再認識した次第です。ところで、彼の作品は記載するまでもありません、ヒット曲は「殆ど」がそうですから。
ちなみに、「阿久悠」はヒットの必要条件を「時代の飢餓感を撃つこと」と言いました。
「時代の飢餓感が売れる音に乗っかっている」、「皆が求める効能を、皆がすぐに買える値段で」という「当たり前」を見直す時期かも知れません。
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posted by セバスチャン at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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