2011年05月25日

勝負の一球-後篇

絶好球を見送ってしまった「佐々木恭介」の3球目、つまり「14球目」は内角ストレート。佐々木はこれを強振し、打球は3塁線上を大きく超え、三塁手「三村」がジャンプするも届かず、・・・しかし、ラインから30p程外で結果はファウル。
実は、9回裏に「衣笠」は三塁から一塁に回り二塁手の「三村」が三塁に回っていたこともあり、背の低い「三村」がジャンプして届かずファウルだったのだから、13球目から野球の神様は「広島」に微笑みかけ始めたのかもしれません。もし、跳躍力のある「衣笠」がそのまま三塁手だったならば、衣笠はボールを弾いてフェアとなり近鉄のサヨナラ勝ちとなったことでしょう。
結局、「15球目はファウル」、「16球目」はボールで、カウント2-2からの「17球目」のカーブに「佐々木」のバットは空を切り三振、一死満塁へ。
いよいよ、近鉄はトップバッター「石渡」へ打順が回ってきました。近鉄にとっては、大きなチャンスが続いていますが、打席に向かう「石渡」にとっては「ものすごいプレッシャー」だったはずです。
そういう打者心理を元広島の抑えのエース「大野」は、「2-3になったら、投手のプレッシャーもスゴイが、打者のそれもスゴイ、五分五分だ、だから、ワンバウンドを投げても、必ず振ってくる」と言っています。

結局、大きな緊張感のなかで、スクイズ有と読まれてしまう一球目、すなわち「18球目」のカーブの見逃し方が、それと読まれてしまいます。
いよいよ、あの運命の「19球目」です。
3走者がスタート。「水沼」が立ち上がる。江夏はカーブの握りのまま、「カーブでウェスト」。石渡は飛び付くようにバットを出してスクイズを試みるが、ボールは水沼のミットの中へ。スクイズは失敗。藤瀬は三塁に戻ろうとするが、既に二塁走者の吹石が三塁に達しており、戻り得ず、水沼にタッチされ、アウト。一気に二死、二・三塁と、略終わりかけます。
「20球目ファウル」、「21球目」空振り三振で、広島の優勝。
クライマックスである石渡への19球目を巡る、投手江夏・打者石渡・監督古葉の3人の証言の食い違いがおもしろい。江夏はカーブの握りをしたままボールをウエストできたのは、自ら「神業」と言い、石渡はその事実を頑として認めていない。また、古葉監督は「シーズン途中からこの様な事態を想定して投手には変化球でウエストを投げさせることを練習させていた」と語っているが、江夏によれば「その様な事実は一切なかった」という。
解説者野村は「何十年も研鑽を積んだ江夏のなせる業」と評しています。

まあ、「江夏の21球」は「19球目」に「カーブの握りのまま、瞬間に変化球ウェスト」をやってのけた江夏の神業に行きつきますが、所長は「13球目」ど真ん中のストレートを見送ってしまった「佐々木」の心理が「全て」ではないかと思っています。このボールを見逃したことについて、後に野球生活最大の後悔と「佐々木恭介」は述べています。

「勝負の一球」これを逃さない生き方をしたいものです。
【日記の最新記事】
posted by セバスチャン at 23:55| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
こちらでは初めまして、弁理士のアッカーと申します。貴ブログを楽しく拝読させて頂いています。

もう次の記事がアップされていますが、実はこの記事(後篇)を楽しみにしていました...まだかまだかと。実際の勝負もそれはそれで凄いんですが、セバスチャンさん(で良いんでしょうか?)の深〜い考察にもいつもながら関心してしまいました。

これからも貴ブログの更新を楽しみにしています!
Posted by アッカー at 2011年05月27日 09:16
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/45498092
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック